記録から表現をつくる 成果展 ひきつけて、みる

2022年より毎年夏に開催しているワークショップ「記録から表現をつくる」では、参加者が自身の関心に基づいて、残された記録を集めたり、自ら記録したりすることからはじめ、たがいにプロセスを共有し、対話しながら、記録やリサーチをひらいていくための表現を実践しています。
本展では、参加者それぞれがワークショップ当時から向き合っているテーマについて、あるいは現在関心のあることがらについて、リサーチをもとに制作した作品や記録資料等を構成しながら、現時点での表現の形を模索し、展示をします。
それぞれの生活実感に即したテーマは多種多様ですが、隣り合って並べてみると、類似する課題が見つかったり、反対に、似たテーマなのにずいぶん細部が異なったり、といった発見があります。
それぞれがライフワークとして長期的に向き合っていく(かもしれない)プロジェクト。節目節目で立ち止まって形にして発表し、さまざまな人と共有することで、より豊かな活動へとつながっていく予感がしています。
個性豊かなプロジェクトの“いま”の形を、ぜひ楽しみにいらしてください。
※プログラムは変更になる可能性があります。
展示のテーマについて
展覧会のタイトルは「ひきつけて、みる」。
記録を通して、遠い存在へ歩み寄る。あるいは、適切な距離をとり、そっと、自分へひきつけて見つめる。そうして、その存在の質感や重さ、感情を、焦点を変えてたしかめる。
本展では、風景、場所、コミュニティ、ルーツなどをテーマに、11名の参加者が表現に取り組みました。さまざまな試みをともにたどる時間となれば幸いです。
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