【10月16日情報更新】カロク・リーディング・クラブ 第4回 『どこかの遠い友に―船城稔美詩集』を読む

黒と濃い紫の二色で分割された背景に、白い手書き文字で「カロク・リーディング・クラブ」と書かれたデザイン画像。左下と中央右には笑顔の本のイラストがあり、点線でつながっている。上部には「どこかの遠い友に 船城稔美 詩集を読む」とあり、右側には詩の一節として「私の顔はたった一つだ 君の顔もたった一つ だが 同じねがい 同じ怒りに身をふるわす」と書かれている

カロク・リーディング・クラブは、過去の災禍の記録や、それに関わる表現(映画、絵画、戯曲、手記、小説など)をみんなで囲み、それぞれが考えた・感じたことをあれこれ話してみる対話の場です。
今回は、『どこかの遠い友に―船城稔美(ふなき としみ)詩集』(柏書房)を取り上げます。
船城稔美(1923–2003年)は、ハンセン病療養所で暮らしながら、性的少数者として生きたとされる詩人です。
15歳で療養所に入所してから、79歳で亡くなる前年まで、生涯にわたって詩を書きつづけ、昨年、70年ぶりに復刊し話題となった『詩集 いのちの芽』(岩波文庫)にも作品5篇が収められています。
船城の詩の魅力は、大胆な性的表現によって、性愛をまっすぐにうたう点にあります。また、他者とのつながりを求めるその思いは、療養所内の病友たちにとどまらず、季節の花々や、世界の片隅で権利を奪われて生きる人びとにも向けられました。
その作品は、ハンセン病文学としても、クィア詩としても、ひときわ異彩を放っています。
当日は登壇者による本書の紹介ののち、詩を参加者のみなさんとともに読み、自由にききあい、語り合う対話をおこないます。
参加者は『どこかの遠い友に―船城稔美詩集』を必ずしも事前に入手している必要はありません。ハンセン病問題をよく知らない人、ふだん詩に触れたことがない人のご参加も歓迎です。

※プログラムは変更になる可能性があります。

登壇者
木村哲也(国立ハンセン病資料館 学芸員)
永井玲衣(哲学者・作家)
瀬尾夏美(アーティスト)

日程
2025年11月3日(月・祝)18:00~20:00(17:30開場)

場所
Studio 04(〒136-0072 東京都江東区大島4-1 大島四丁目団地1号棟1階106)

定員
20名(先着順)

参加費
1,500円

応募方法
こちらの申込フォームを記入のうえ、お申込みください。

クレジット
主催 東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京、一般社団法人NOOK
協力 UR都市機構

お問い合わせ
一般社団法人NOOK
E-mail:karoku.nook★gmail.com (★を@に置き換えてください)

すべてのお知らせ