NOOK STUDiO#2 港岳彦さんによる連続ワークショップ

『誰かの語りから脚本をつくり、映像にする』

#2の講師は、映画『ぼくが生きてる、ふたつの世界』や『ゴールド・ボーイ』など、数多くの作品を手掛けつづける脚本家・港岳彦さんです!

脚本執筆の基礎や、取材の方法などについて学びながら、現実に起きた事件・災害、あるいは社会問題など、参加者自身が関心を持っている人物やテーマについて広く深くリサーチを行います。そのプロセスとして、今そこで存在している方にお話を伺います。そこから各々が受け取ったものを脚本にし、最終的には映像化します。
また、中盤には映像作家の小森はるかによる撮影のワークショップをおこないます。こうして映像制作に必要なプロセスも学びながら、自らで撮影や編集を行い、5分程度の映像作品の完成を目指します。脚本だけが書きたい方の参加も歓迎しますが、他の参加者の現場を手伝うなどのかたちで、テキストと現場の違いを体感的に知ってもらいたいと思っています。
脚本執筆や映像制作の現場に興味のある方はもちろん、リサーチから表現をつくることに関心があるかたにもおすすめです。


12月13日(土)19:00より、講師陣(港岳彦・小森はるか)によるトーク配信をおこないます。ワークショップの内容について、「誰かの語りから作品をつくる」ことの面白さ・むずかしさ、そこに含まれる問題をざっくばらんにお話していただきます。あわせてぜひご視聴ください。


トーク配信はこちらから▼

出演:港岳彦(脚本家)、小森はるか(映像作家)、中村大地(劇作家・演出家/聞き手)
日時:2025年12月13日(土)19時~ 生配信
配信URL:https://youtube.com/live/A3tHAoS0ULc?feature=share

港岳彦さんからのメッセージ

物語を生み出すために必要なのは、もちろん想像力です。
しかし、思い込みや偏見に根差した想像力は、時に暴力です。
だから、私たちは取材をします。
ありのままの事実に触れようとします。
誰かから、大切な話を伺います。
それでやっと、想像力に適切さが与えられるのです。
今回のWSでは、「仮説を立てる(=物語のアウトラインを考える)」「取材をする(=事実に触れ、現実を知る)」「物語を作る(=事実と想像力を織り交ぜる)」というプロセスを、時間をかけて丹念に辿ります。
脚本を執筆するだけでなく、撮影・編集をして映像作品を完成させます。
そのための撮影のWSに、なんと小森はるか監督がご参加くださいます。やったー!

ワークショップの日程と内容(全12回)

【第1回】2026年4月4日(土)13:00~18:00

キャラクターづくりから出発するシナリオ執筆のワークショップ

【第2回】2026年4月5日(日)13:00~18:00

実際の映画作品を題材とした、物語論のレクチャー

【第3回】2026年4月11日(土)13:00~18:00

ゲストを招いて、その方へのインタビューを行う。その聞いたお話から、五分間の二人芝居を執筆する

【第4回】2026年4月12日(日)13:00~18:00

インタビュイーの方に制作した二人芝居を発表する。本人からフィードバックをもらい、その後参加者同士でディスカッションをする

 ★各自による取材期間(1ヶ月半)

【第5回】2026年5月24日(日)13:00~18:00

取材・リサーチ内容を参加者同士でシェアし、ディスカッションを行う

【第6回】2026年6月7日(日) 13:00~18:00

プロット作成。事前に提出したプロットを参加者同士でシェアし、ディスカッションを行う

【第7回】2026年6月21日(日) 13:00~18:00

シナリオ執筆① 事前に提出したシナリオを参加者同士でシェアし、ディスカッションを行う

【第8回】2026年6月28日(日) 13:00~18:00

シナリオ執筆② 前回のディスカッションを受けて修正したシナリオを読み合う

【第9回】2026年7月4日(土) 13:00~18:00

シナリオ執筆③

【第10回】2026年7月5日(日) 13:00~18:00

撮影ワークショップ 担当:小森はるか

★撮影+編集期間(1ヶ月)

※撮影・編集にかかる機材は基本的にご自身でご準備ください(スマートフォンでも可)

※参加者同士、他の参加者の撮影も手伝うことを推奨します

【第11回】2026年8月9日(日) 終日

制作した映像のラフカット試写と、ディスカッションをおこないます

★編集(2週間)

【第12回】2026年8月23日(日) 終日

完成した映像の上映会と合評をおこないます

※実施内容については変更の可能性があります

◉講師

港岳彦(みなと・たけひこ)

1974年宮崎県生まれ。日本映画学校7期1995年卒。2024年4月より九州大学で教授を務める。おもな作品に『あゝ、荒野 前篇・後篇』(2017)、『アナログ』(2023)、『正欲』(2023)、『仮想儀礼』(2023)、『ぼくが生きてる、ふたつの世界』(2024)、『#拡散』(2026)など。

<撮影ワークショップ講師>

小森はるか(こもり・はるか)

1989年静岡県生まれ。NOOKメンバー。映像作家。東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻修了。映画美学校フィクションコース初等科修了。おもな作品に《息の跡》(2016)、《二重のまち/交代地のうたを編む》(2019/瀬尾夏美と共同監督)、《春、阿賀の岸辺にて》(2025)など。

会場

Studio 04ほか

〒136-0072 東京都江東区大島4-1-1 大島四丁目団地1号棟106

都営新宿線西大島駅A4出口より徒歩5分

参加費

一般 120,000円(税込)

学生 85,000円(税込)

◎キャンセルポリシー 

支払い後の返金には基本的に応じられません。ただし、1次募集・2次募集あわせても最少催行人数に達さなかった場合、企画を中止し、支払われた金額を返金します

※支払期限(2026年2月1日)までのお支払いが難しい場合は応相談

対象

どなたでも。全日参加できる方を優先します

定員

10名

※申込者多数の場合は選考となります。ご了承ください

※選考結果は2026年1月23日(金)にメールにてお伝えします

◉申し込み方法

こちらのフォームからお申し込みください

https://forms.gle/XLZqLo1F59fz8Bzz8

募集期間:2025年12月2日(火)〜2026年1月12日(月・祝)23:59まで

※個人情報は厳重に管理し、本事業の運営及びご案内のみに使用いたします

申込〆切・選考結果・参加費の支払い
1月12日(月祝)23:59まで 申込〆切 ※申込多数の場合は選考

1月23日(金) 選考結果通知

2月1日(日) までに参加費をお支払いください

※支払期限までのお支払いが難しい場合は応相談

◉主催・問い合わせ先

一般社団法人NOOK(のおく)

メール:nook.tohoku(*)gmail.com ※(*)を@に変えてお送りください

NOOK Studioとは?

記録と表現にかかわる専門家によるワークショップシリーズ「NOOK Studio」をはじめます。発足から10周年を迎えるNOOKは、東日本大震災の被災地域で風景や語りを記録することから始め、それらをともに見て語らう場づくりや、遠い場所へ運ぶための表現のあり方を模索しながら活動を続けてきました。出来事を記録することにも、またそれらを誰かと共有する表現にも、たしかな技術と実践知が必要です。またこれらは、目まぐるしく変化する社会状況のなかで、ともに生き抜くための基礎的な体力を支えてくれるものだと感じています。

本ワークショップを通じて、アーティストや技術者がどのように題材やテーマと出会い、リサーチを重ねているのか、そしてそれをどのようにアウトプットにつなげているのかを直接学び、また参加者自身が実際に手を動かし、対話を重ねながら、ひとりひとりの表現を模索していきます。